クーペ

クーペというボディスタイルは、Cピラーの下端とリアデッキの間にノッチを持つノッチバック型(ホンダプレリュード、日産シルビアなど)と屋根から車体後端までながらかな線でつないだファストバック型(ポルシェ911、日産フェアレディZなど)とに大別されます。端的に言えば、明確に3ボックスとして構成されておらず、前部から後部までひとつの線で連続性を持たせたスタイルがクーペということになるでしょう。しばしば2ドアの乗用車がイコールクーペであると解釈される場合がありますが、数は少ないものの4ドアのクーペ(メルセデスベンツCLS、マツダRX-8など)も存在することからこの解釈は正確ではありません。おうおうにして自動車のボディスタイルのネーミングは定義が曖昧な場合が多く、この場合は多分にメーカーの販売上の理由から3ボックス型のセダンに相対する意味で付けられた側面が大きいと思われます(因みに、セダンの場合は4ドアに限られます。2ドアのセダンが存在しないため)。